矢沢隆夫です。

今年は、
山登り通の
友人と、
都合がかみ合わず、
山登りに行けないで
おりました。

「11月には
必ず行こうよ」

と言われ、
手帳で予定を
確認すると、

11月23日(木)
しか空いている日がなく、

その日に行くことが決定。

守門を登ることに
しましたが、
その前に、
雪が降ってしまいました。

それで、
国上山に変更。

当日は雨。

私は、
1年に数回しか
山登りしないのに、

天候が雨の日が
多いのです。

今まで、
相手の山登り通の
友人を、
“雨男”かと
思っていましたが、

実は、
“雨男”は
自分なのでは・・・

とふと思い、
山登り通の友人に
それを伝えると、

“俺もさー、
自分が雨男なんだろうなー”

と思いはじめていたとのことです。

ということは、

「2人が雨男」

どうりで、
雨の日にあたりやすい
わけです。

雨の日の山登りには、
慣れていますので、

当日(11月23日)は、
かなり雨が強く
降っていたにも
かかわらず、

何事もなかったかのうように、
山登りスタート。

晩秋の、
肌寒い、大雨の日。

普通は
山なんか登りませんよね。

こんな日でも、
普通に山登りを
しようという感覚。

山登り通の友人の影響です。

案の定、
私たち2人以外に、
誰もいません。

と、
その時、
二十歳位の
4人の元気な男の子たちが、
はしゃぎながら、
短パン姿で
国上山を
走って登っていきました。

トレイルラン・・・か、

“元気やなー・・”

と思いつつ、

ゆっくりと登っていきました。

山の中は、
雨が降っているにもかかわらず、

いや、
雨が降っているからなのか、

ふもとよりは、
“なまあったかい”感じで、
不思議な感覚でした。

紅葉のあとが
わずかに残っており、
これはこれで
とっても
風情があるのです。

紅葉のピーク時には、
たくさんの人が
登ったんだろうな
と思わせる足跡が
たくさん、
残っていました。

寂しいというよりは、
不思議な、
神秘的な感覚です。

登り続けて
あっという間に頂上。

頂上に着いても
生あったかい、
神秘的な感覚は
続いています。

自分だけかしら・・・
と思い、

山登り通の
友人にたずねると、

“俺もおんなじだ”と。

そうこうしているうちに、
あたりが
曇ってきました。
(これを山登り言葉で、
“ガスってきた”と言います。)

気温が上昇しているサインです。

そんなに高くない山なのに、

気温のせいか、
人気のないせいか、
なまあったかさのせいか・・・

国上の山に、
神が宿っているような

不思議な感覚。

晩秋の
人気のない
国上山。

小さい子が
誰にも知られたくない、
“秘密の隠れ家”を
みつけた感覚にも
似ているこの感覚・・・。

今回は、
雨男の
山登り通の
友人にさんざん、
せがまれて
行くことになった
山登りですが、

なんだかとっても
得した気持ち。

来年も
この時期に、
国上山に
登ろう、って
思いました。

その時は、
できれば、

“雨降り”になってほしいなー。