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≪それって本当に坐骨神経痛?≫

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 坐骨神経痛とは、ヘルニアによって脱出した椎間板が神経に触れ、そこで炎症が生じます。それにより、坐骨神経領域(お尻~太ももの裏)に痺れを伴った痛み(ビリビリした感じ)が起こることを坐骨神経痛と呼びます。しかし、この椎間板ヘルニアは約65歳以上ではあまり生じないと言われています。理由は加齢によって椎間板が硬くなり、ヘルニアが生じるほどの柔軟性が無くなるためです。つまり、約65歳以上では椎間板ヘルニアになりづらいため、坐骨神経痛もあまり見られないことになります。
 しかし、70歳、80歳以上の高齢者を見ていると、お尻~太ももの裏にかけて“重い疼くような痛み”は坐骨神経痛ではありません。正式な名前は『関連痛』といいます。関連痛とは、実際に痛みが生じている場所から遠く離れた場所に痛みを感じる現象を言います。腰の関連痛の場合、一か所に筋肉の強いこわばりが生じることによって、そこが起源となり、脚の方に痛みを感じます。関連痛のメカニズムは脳が正確な痛みの位置を認識できず、誤った部位に認識してしまうことによって生じると言われています。この場合、坐骨神経痛は関与していないため、筋肉のこわばりを治療し、適切な管理を行っていけば痛みを治すことが可能となってきます。

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