矢沢隆夫です。
慢性炎症が
続くと、
アミロイドタンパクが
脳にたまってくる
お話を
前回までに
しました。
慢性炎症は、
加齢だけで
起こるものではありません。
他に
高血圧、
糖尿病などでも
慢性炎症をきたします。
また、
喫煙も
慢性炎症を
きたします。
高血圧、
糖尿病、
喫煙・・・
これ、
動脈硬化を
きたす
因子ですよね。
これまでは、
動脈硬化
↓
慢性炎症
↓
血管障害
でしたが、
それだけではなく、
動脈硬化
↓
慢性炎症
↓
アルツハイマー型認知症
という経路も
あることが
明らかに
なってきました。
そこに
「運動」が入ると、
↓
脳由来神経栄養因子(BDNF)↑
↓
成長ホルモン↑
となり、
成長ホルモンの分泌も
増えます。
成長ホルモンは、
肝臓で、
IGF-1(ソマトメジンC)
に変身します。
そして、
IGF-1は、
脳にいる
アミロイドタンパクを、
ちらしたり、
とかしたり、
そして、
集まりにくくなるように
作動します。
その結果、
アルツハイマー型認知症の
進行の抑制、
改善、
あるいは、
発症予防に
つながるのです。
「運動」介入するだけで、
アミロイドタンパクが
コントロールでき、
その結果、
アルツハイマー型認知症を
コントロールしていけるのです。
すごいこと
ですよね。
今から、
15年位前の
話ですが、
私が、
「アルツハイマー型認知症の
方々には、
積極的に
運動させるようにしましょう」
と、いろんな
先生方(もちろん、医師ですよ!)
に言っていたときに、
それらの先生方から、
「認知症に、運動させたって
全く意味ないでしょう」
と、相手にもされなかった頃が
なつかしく思われます。
話をもどします。
運動すると、
脳だけではなく、
「筋肉」にも、
認知症対策に
なる
生理的な
変化が起こっていることが
わかりました。
それは、
どんな生理的変化か・・・?
続きは
次回です。
ではまた。