矢沢隆夫です。
2023年10月29日(日)
午後1時半より
りゅーとぴあ能楽堂
にて
能「石橋(しゃっきょう)」
が開催されました。
唐の
文殊の浄土である
精涼山(しょうりょうざん)を
訪れた
寂昭法師(じゃくしょうほうし)。
その山にかかっている
石橋(しゃっきょう)の
来歴について
老翁に
尋ねると・・・
老翁曰く・・・
「深い谷にかかる
苔むした細い
石橋(しゃっきょう)は、
神仏の加護がなければ
渡れません。
橋の向こうは、
文殊菩薩の浄土。
ここで
待てば、
奇瑞
(きずい・・・めでたいことの前兆として
現れる不思議な現象のこと・・・
)
が現れる・・・」
そう告げて、
老翁は
去っていきました・・・
すると・・・
寂昭法師の前に
文殊菩薩の
使徒である
獅子が
現れます・・・
赤頭の子獅子、
白頭の親獅子・・・
2頭の獅子・・・連獅子
が、
満開の
牡丹の花に
(牡丹は、中国の国花です・・・)
戯れながら、
天下泰平を
寿いで(ことほいで)
舞い遊びます・・・
石橋(しゃっきょう)に
見立てた台に
赤い牡丹、
白い牡丹、
桃色の牡丹・・・
と豪華な演出・・・
現世から
文殊の浄土に
かかる橋(石橋)で、
2頭の獅子が、
咲き乱れる牡丹の花に
戯れながら、
天下泰平を
祝いながらの
舞・・・
とっても
華美で
幽玄な世界に
浸ることが
できました・・・