矢沢隆夫です。

2024年2月23日(金)に、
りゅーとぴあ 能楽堂
において、

能「東北(とうほく)」

が開催されました。

舞台は、
早春の京都。

東国から来た
僧の一行が、
梅の花が
咲き誇る
東北院(とうほくいん)に
着きます。

一行が
梅の花に
見入っていると、

そこに、
美しい一人の女性が
現れます。

そして、
その女性は、
梅が
歌人 和泉式部(いずみしきぶ)が
植えた木であること、
その梅を、
「軒端梅(のきばのうめ)」
と名付けた
由緒などを
語ります。

さらに
僧に
読経を頼み、
自分は、
和泉式部の
霊であることを
告げて、
夕影の
花の蔭に
消えて行きます・・・

よくある
能の展開です・・・

夜になり、
僧が
月夜のもとで
軒端梅(のきばのうめ)で
読経して
供養していると、

美しい女房装束で
和泉式部の
霊が
現れます。

僧は、
いつの間にか、
寝入って
しまったのです・・・

恋愛遍歴の多い
和泉式部が、

生前の
藤原道長(ふじわらみちなが)
との思い出を
語り、

今は、
成仏して
歌舞(かぶ)の
菩薩になっていることを
話します。

政治の
最高権力者である
関白になった
藤原道長との
恋愛は、

和泉式部にとっては、
いつまでも
いつまでも
忘れ得ぬもの
だったのです・・・

そして
道長を偲びながら、
和泉式部は、

和歌の徳や、
霊地である
東北院を讃え、
舞を
舞います。

そして、
道長との
思い出を
懐かしんだ後、

寺の方丈(ほうじょう)に
帰って行きます・・・

そこで
寝入っていた
僧は
目覚めます・・・

王朝文化の
華やかさを
窺わせる
和泉式部の舞は、

とっても
美しく、
優雅であり、
うっとりと
見とれて
しまいました・・・

それにしても、
色恋沙汰の多い
和泉式部を
そこまで
させる
道長って、

誠実さ、
歌詠みのうまさ
に加えて、
よっぽど
男の色気にも
満ち満ちて
いたんでしょうね・・・