矢沢隆夫です。

平成30年(2018年)10月27日(土)に、
新潟県三条市 
三条第三中学校にて

「合唱コンクール」

が行われました。

中学1年〜3年生と、
PTAが
参加します。

私は、第三中学校(以下、三中)
PTAコーラスとして、
今年で4回目の参加
になります。

中学生の子たちの
合唱の発表は、
聴いていて、
とても
さわやかで
気持ちが
いいのです。

そして
思いっきり
楽しんでいる様子が
伝わってきます。

今回、
一番感動した曲は、
3年2組の
「流浪の民」

今時の中学生が
唱う歌では
ありません。

私たち
大人のコーラスで
唱うにも
かなり
難しいのに・・・

不安でもありましたが、
どんなふうに
唱いこなすのか
楽しみでも
ありました。

唱いまわしが
中学生にとっては
難しいところが
何カ所かあるのに、
ほとんどクリアー。

そして
部分部分に
ソロがあります。

そしてソロも
お見事。
声はぶれず、
まっすぐ、
後方にしっかり飛んできました。
(私は発表場所である
体育館の最後方で
聴いておりました。)

聴き終わって、

「すっごいわー」
って思わず、
つぶやいてしまいました。
(ツイッターではないですよ。)

そして
私たちPTAコーラス。

7月から
毎月2〜3回の
ペースで
練習を重ねてきました。

曲は、
①「愛のうた」
②「君がいるだけで」

①、②とも
男と女の愛の
歌です。

①はとってもしんみり・・・

②は、米米CLUBの歌であり、
アップテンポ・・・

PTAコーラスならではの
新鮮な感覚で
楽しみながら
唱えました。

三中合唱コンクールが
なぜ
行われるようになったか・・・?

1)生徒たちの音楽的才能を
  開花させるため

2)数学、理科、英語、
  社会、国語
  などの必須5教科の
  勉強による緊張から
  の解放をはかるため

どちらも
ブーです。

正解は、

「荒れ放題に
 荒れてしまった
 三中を立て直す」

ためだったのです。

“はあー、
 何言ってるの!”

って感じですよね。

今の三中生は、
挨拶もよくでき、
学校でも素直で明るく
振る舞い、
先生と生徒の関係が
とってもいいのです。

これは、
私自身、
三中PTAの役員もやって
いたのでよくわかります。

ところがです。

今から十数年前〜

三中は
荒れ放題に
荒れていました。

校舎内で、生徒たちは、
花火をしたり・・・
4階の教室の窓から
自転車を投げ捨てたり・・・
公然と(隠れてではなく)タバコを
吸っていたり・・・

あの
「名門三中」は
どこへ行ってしまったのだろう・・・?

校舎内には
先生方によって、
「喫煙室」が
設けられました。

もちろん、
「先生方用」ではなく、

「生徒用」の
「喫煙室」です。

先生方、保護者たちは、
必死に、
当時の生徒たちと

「腹を割って」
話合いを持とうとしました。

そんな折に
始まったのが、
「合唱コンクール」

その後、
「荒れた三中」は
平穏を
取り戻していきました。

合唱
のみで、
三中が平穏を
取り戻したとは言いませんが、

「合唱の力はかなり
大きな影響を与えた」

と思っています。

唄には、
すさんだ心、
不満、怒り、
悲しみを、
生きる喜び、
生きようとする希望、
幸せになろうとする
エネルギーに昇華させる
力があります。

唄を聴いている人にも、
そして唱っている人にも・・・

あの頃、
荒れていた中学生たちは
その後どうなったか・・・

ある者は教師になり、
ある者は事業家になり・・・

そんなことを
考えながら、
合唱コンクールの
会場を
後にしました。