個別化医療におけるガン治療のこれからの主役は、「樹状細胞療法」です。
樹状細胞って何?と、はじめてその名前を知る人もおられると思うので、すこしくわしく、かつあまり話しが難しくならないように説明していきます。
樹状細胞は白血球の一種です。
何をしているのか。
樹状細胞は、ガンができたり、病原体が体内に侵入してきたときに、まずそれらを食べてしまいます。そしてその情報の
断片から“人相書き”(“ガン相書き”あるいは“病原体相書き”とでも言いましょうか)を作成して、「こいつが敵だ」と警告し、
その後、攻撃部隊の兵隊であるリンパ球を教育し、武装化する教官役をになっております。
樹状細胞によって“教育されたリンパ球”は、覚えたガンの人相(抗原)から、ガンを狙い撃ちするようになります。
これらの作用・しくみを利用したのが「樹状細胞療法」です。
次回は樹状細胞療法について、もう少しくわしくお話します。