矢沢隆夫です。
「小椅子の聖母」
にまつわる、
ラファエロの
エピソードとは・・・?
エピソードというより、
伝説といったほうが
正確かもしれません。
それは、
なぜ、
この絵が
「円形」
なのか、
というところにも
つながっています。
伝説・・・
昔、
ひとりの
少女が、
通りすがりの
隠者を
救いました。
少女は、
隠者を
救ったお礼に
“永遠の命”を
与えられました。
その数年後、
少女は
母になりました。
母となった彼女を、
ラファエロは、
旅の途上で
みかけました。
ラファエロは、
母となった
少女の
美しさに
打たれ、
すぐさま、
その少女の
肖像を
描こうと
思いました。
ところが、
手元には、
ワインの
樽のふた(円形)しか
ありません。
ラファエロは、
ワイン樽の
ふた(円形)に、
彼女と、
その息子の
肖像を
描きとめました。
こうして
できたのが、
“円形”の
「小椅子の聖母」
です。
美しい
お話ですよね。
どこまでが
事実かは
今となっては、
だれにも
わかりませんが、
それは、
どうでもいいこと。
「小椅子の聖母」
が描かれた背景に、
こんな
話があること自体が
私には、
とっても
素敵に
思えます。
この
「小椅子の聖母」・・・
いつかは、
原画を
この眼で観てみたい、と
ずっとずっと
思っておりました。
そして
2014年、
ついに
その日が・・・
続きは
次回です。
ではまた。