矢沢隆夫です。

母亡きあとも、
ラファエロは、
母への思いを
消すことは
ありませんでした。

むしろ、
彼の心に
ずっと
鮮明に生き続けることに
なります。

そして、
実際には、
絵の依頼主の妻や、
自分の恋人を
モデルにしながらも、
彼が描いた絵は、
現実を超え、

母への思いと、
母からあふれる
母性愛に
みちたマリアとなって
表現されたのです。

今風にいえば、
ただの
「マザコン」・・・

なのでしょうが、

実は、
そんな
安っぽいものでは
ないのです。

ラファエロの
描くマリアには、

なんとも言えない、

「神聖さ」

が漂っています。

彼の描くマリアを
みたことがあるひとなら、
わかる感覚です。

神聖さを
漂わせながらも、

優しく、
暖かみのある
人間的な
“母性”が
輝いているのです。

ラファエロは
わずか37年間の
生涯で、
50枚もの
マリアを
描きました。

その中の
最高傑作の
マリアとは・・・

続きは
次回です。

ではまた・・・。