矢沢隆夫です。

まずは、
ラファエロが
マリアを
描くようになった、
時代背景を
お話します。

彼が
過ごした
16世紀初頭の
フィレンツェは、

ルネサンス真っ盛りの
時でした。

あの社会科で
習った
ルネサンスです。

マリアというのは
神では
ありませんが、
「神に近い」神聖な
存在として、
これまで
描かれていたのです。

この、
神ではないが、
「神に近い」というのが
微妙なところです。

神の愛は、
“普遍的な愛”
です。

ルネサンス期というのは、
“人間復興”とする考え方、
人間中心の
考え方が
強くなっていきます。

“神に近い”マリアも
当然のごとく、
人間味を
強調されていくのです。

どんな
人間味か?

ヒトに
限らないのでしょうが、

それは、

“母性”

です。

“神”ではないが、
“神に近い”
存在としての
マリアに、

“母性”が
より
強調されるように
なったのです。

そうすると
どうなるか・・・・

この変化を
実にうまく
とらえたのが
ラファエロ
だったのです。

どうなるか・・・

続きは
次回です。

ではまた。