矢沢隆夫です。

フェルメールの
光と色を
理解する唯一の
理解者である
少女。

その少女は、
フェルメールに
どんどん
惹き込まれて
いきました。

フェルメールの
助手としても
働いた少女は、
鮮やかな色である、
“ウルトラマリンブルー”
の調合さえ、
まかされるように
なったのです。

フェルメールが
生きていた時代は、
絵の具の
調合は、
基本的に
画家自身で
やるのが
普通でした。

貴重で
高価な
このウルトラマリンブルー
の調合を、
フェルメールは
少女に
託したのです。

少女は、
一心不乱に、
顔料と、
亜麻仁油を
使って、
ウルトラマリンブルーを
調合しました。

一心不乱に
ウルトラマリンブルーを
調合している、
自分の唯一の
理解者である
少女に、
フェルメールは
何を
感じたでしょうか、
何をみたのでしょうか。

どう思います?

これは、
私の推測ですが、

フェルメールには、
そういう少女が

「聖母マリア」

にみえたのだと
思います。

高貴で
いとおしいマリア・・・

そう、
だから、
普通は、
聖母像などの
限られた
特別の存在にしか
使われない、
ウルトラマリンブルーを
この少女の絵に、
惜しげもなく、
使ったのです。

光を
追求していた
フェルメールは、
光の表現を
この絵に
だすとともに、
この少女自身を、
「マリアという光」
として
表現したかったの
だと思います。

深いですよね。

そういう思いを
めぐらしながら、
この絵をみるので、
何回観ても
心が動かされます。

フェルメールって

やっぱ、
すごい!