矢沢隆夫です。
「青いターバンの少女」
で描かれているターバンの青は、
驚くなかれ、なんと
“宝石”で
描かれているのです。
どんな宝石だと
思いますか?
ラピスラズリ・・・
この宝石は、
アフガニスタンの奥地で
産出されるもので、
ツタンカーメンの
マスクにはめ込まれるなど、
紀元前3000年の昔から
高貴で稀少なものとして、
地中海沿岸や、
ヨーロッパで
珍重されてきました。
貴重で、
かつ
とっても高価な
この青は、
絵画では、
宗教絵画における、
聖母像など
特別な限られた
対象にのみ
使われるのが
ふつうでした。
フェルメールは、
ラピスラズリという
宝石を細かく砕き、
それに顔料と、
亜麻仁油を混ぜたものを、
惜しげもなく、
“ターバンの青”として
使ったのです。
この青、
どんな青か
想像できますか。
別名、
“ウルトラマリンブルー”
とも言われます。
とっても
鮮やかな青で、
みていると、
うっとりしてきます。
私がはじめて
ラピスラズリに
であったのは、
今から約20年前。
はじめて
エジプトに旅行に
行った時です。
旅行当時も
鮮やかな青色に
感動したことを
よく覚えております。
記念に、
ラピスラズリの
首飾りと、
“ラピスラズリ”色の
民族衣装を買って
きました。
その衣装を着て、
エジプト人と、
エジプトの音楽に
合わせて楽しく
踊ったことは、
今となっては、
とっても
なつかしい
思い出です。
私は、
エジプトが
とっても好きです。
エジプト・・・ツタンカーメン
・・・ラピスラズリ・・・・フェルメール
と、私がフェルメールを
好きなもうひとつの理由が、
私が好きなエジプトと、
フェルメールが、
ラピスラズリによって
つながっている、
ということです。
ここでも運命的なものを
感じてしまいます。
なんで
フェルメールは、
ターバンの青に
ラピスラズリを
使ったのか・・・?
続きは
次回です。
ではまた。