矢沢隆夫です。

ダ・ヴィンチは、
一刻も休むことなく
研究を続けました。

その結果、
彼が考えたことは、

「人間の知恵は、
さまざまな創意工夫をして、
いろいろな手段を尽くして、
ひとつの目的に
応えようとする。

だがそうは言っても、
自然の生み出す発明ほど、
美しく、たやすく、
迅速なるものを
見出すことは
断じてできない・・・

自然の発明には、
何ひとつ欠けるものがなく、
また
余分なものが
ないのである・・・」

そして彼は、

自然の生み出す発明の
最たるものを

“胎児の育成”

に見たのです。

「自然は、
動物の身体に、
運動に適した肢を
創るとき、
釣合錘などを
使いはしない・・・

そうではなく、
身体の
“構成要素”としての

“霊魂”

を、
すなわち、

“母の霊魂”

をその中に置く。

“母の霊魂”は、
子宮の中で
はじめて人間の形を作り、
やがて
適当な時を待って、
その身体(胎児のことです)に
住みつくことになる
霊魂を覚醒させる・・・」

どうでしょうか・・・

受精、着床、妊娠・・・
のプロセスを

当時のダ・ヴィンチは
このように
考えていたのです・・・

面白いですよね・・・

今でこそ、

細胞や遺伝子レベルで、
いろんな生命現象が
わかってきておりますが、

なぜ、
細胞や、遺伝子が
受精〜妊娠を成立させるのか、
させる必要があるのか・・・

というレベルの問いかけになると、
実は、
今もわかってないのです・・・

それが、

「生命現象の継承システムだから・・・」

と答えのような言い方を
するのは
簡単ですが、

なぜ、
そういう継承システムが
できあがったのか・・・

それを、
ダ・ヴィンチは、

「霊魂」

で説明しようとしたのです・・

なんとなく
考えて出した結論ではなく、

深い解剖学的知識と、
休むことなく
続けた人体の詳細な
観察と考察に
もとづいて
出てきた
結論なのです・・・

さて、
人間は、
36.5℃前後の
体温を有しております・・・

これ、
今日では、
当たり前のように
認識していることですが、

体温は
なぜ生じるのか・・・?

ダ・ヴィンチは
どう
考えていたのか・・・?

続きは
次回にします。

ではまた・・・