矢沢隆夫です。

線と面と影について・・・

ダ・ヴィンチは
どう考えていたか・・・

「面の縁は線である。
 線の最小部分は点である・・・」

今となっては
当たり前すぎることを
彼は考えていました。

影について・・・

「影とは、
 不透明な物体に遮られた
 光線の補いである・・・」

これも
今日では
当たり前のこと
言ってますよね・・・

でも
“この当たり前”を
最初に考えだして、
認識したっていうのは、
すごいことなのです。

そして、
この面と線と点、
そして影・・・

の考察を発展させて
どうしたか・・・?

眼が物体を
認識する
メカニズムについて
光学的に
詰めていきました。

その結果、
どうなったか・・・?

ダ・ヴィンチの
命名による
『スフマート技法』

へと、
発展していったのです。

「ぼかし」
あるいは、
「煙っぽい・・・」

と表現される技法です・・・

そして
この技法を生かして、

「モナ・リザ」

「洗礼者ヨハネ」

などが制作されたのでした・・・

美術、芸術である
これらの絵は、
ダ・ヴィンチの
緻密な
科学的見地から
描かれたのです・・・

そして、
ダ・ヴィンチより
150年余り経ったのちに、

彼の光学的見地と
同じ視点で

小さいピンホールを持つ
暗箱(カメラ・オプスクーラ)により
光を考察して、
それを絵に導入した
画家がいました・・・

そう、それが、
オランダの画家
フェルメールです・・・

さて、

「人間は
どうして
二足で歩けるのか・・・?」

に関して、
ダ・ヴィンチは
どう考えていたか・・・?

これについては、
次回にします。

ではまた・・・