矢沢隆夫です。
「体はどのようにして
死を迎えるのか」
について、
ダ・ヴンチは
どう考えていたか・・・?
彼は、独自の思索と、解剖から、
謎解きをしていきました。
100歳を超えた或る老人が、
亡くなる数時間前に、
“自分は、
100歳を超えて、
弱りはしたものの、
どこが悪いという
自覚はない”
と、
ダ・ヴィンチに語りました。
その老人は、
そう語った数時間後に、
フィレンツェの
病院で、
ベッドに座ったまま、
身動きもせず、
何一つ
不慮の兆候も示さずに、
この世を
去りました。
ダ・ヴィンチは、
この事実に
俄然、
興味を持ち、
彼の
死体を解剖しました。
解剖の結果、
彼が見い出したことは・・・
「心臓を養う血液(動脈血と静脈血)が
欠乏して衰弱により死に至った」
今であれば、
何てことはない
“老衰”として
認識されている
現象です。
15〜16世紀の
ダ・ヴィンチの時代には、
「死」に
関する
生理学的現象は、
わかっていなかったのです。
ダ・ヴィンチは、
血管について、
河川の流れと比較しています。
どちらも
年を経るごとに
蛇行が大きくなるものの、
河川と違って
人間の血管は、
その幅が
狭くなることを
見いだしました。
これ、
何を言っているのか
わかりますか・・・?
続きは
次回です。
ではまた・・・