アレルギー疾患と、生活スタイルについてお話しする前に、
まずは、ケーススタディをひとつ、ご紹介します。
9歳、女児。診断は重症アトピー性皮膚炎。
四肢および顔全体に病変を認めています。
他に、擦過傷、苔癬化、色素過剰、感染も認めております。
治療として、ステロイドの常用と、経口および静脈内抗生物質の常用をするも
まったく軽快せず。
さあ、あなたならどうしますか?
1)現在の治療を継続する
2)現在の治療を中止して、そのまま経過をみていく
3)別の医療機関を受診(セカンドオピニオン)し、治療法を再検討する
この9歳女児の特徴として、
①糖分が多い食品、加工食品をよく食べる。
野菜や果物をほとんど食べない。
②屋外に出ない。運動しない。
さらに、
③容姿に対する自意識が非常に強く、それに関連して不安感も強い。
が、あります。
この①~③が重症アトピー性皮膚炎の経過に関係ありそうに思えましたでしょうか?
続きは次回お話します。