矢沢隆夫です。
再びマイトレーヤと
ご対面した私。
マイトレーヤを
眺めて
「んんー 幸せー!」
と思い続けたいのに、
そうはさせてなるものかと
守衛のおじさんが
また私に寄ってきました。
私はと言えば・・・
マイトレーヤを
しばし眺めては、
鞄の中の何かを
探すしぐさ・・・
またマイヤトーヤ
を眺めては、
鞄の中を探すしぐさ・・・
・・・
を交互にしばらく
繰り返して
おりました。
そうこうしているうちに、
マイトレーヤのほうから、
「もういいよ。
十分眺めたでしょー・・・
守衛のおじさんも
いぶかしげにしていることだし、
もう行ってもいいよ・・・」
と話しかけれたようにも
思いました。
(幻聴じゃありませんよ。)
守衛のおじさんのほうは、
「こやつ、弥勒菩薩を眺めたかと思うと、
鞄の中の何かを探したり、
はたまた弥勒菩薩を眺めたり・・・
と、何をやっとるんじゃ・・・」
とでも言いたげな表情。
そりゃそうでしょ。
守衛のおじさんからは
当然不思議に見えたはずです。
もともとは、
マイトレーヤを
もう少し眺めたいがために、
鞄の中の何かを探している、
“ふり”をしていたのですから・・・
それから、
私は、守衛のおじさんに向かって
にっこりほほえんで、
広隆寺を出ました。
広隆寺を出て、
しばし歩き、
ふと振り返ってみると、
広隆寺の出口で、
守衛のおじさんが、
安堵している様子が
みてとれました。
“おじさん、
ごめんね・・・
でも私は、
不審者じゃないんです・・・
ただ、ただ
マイトレーヤを
しばし眺めて、対話したかっただけ・・・”
と心のなかで
つぶやきながら、
広隆寺を
あとにするのです。
マイトレーヤ・・・
とは、
「幸いなる者」、
「喜びと幸せをもたらす者」
あの空海(くうかい)ですら、
かなり意識していたマイトレーヤ・・・
これからも
私は生ある限り・・・
京都で学会などあった折には、
広隆寺の
マイトレーヤを訪ね、
対話をし続けるでしょう・・・
マイヤトレーヤにあこがれ・・・
マイトレーヤを目指しながら・・・
今回で
この項、終了です。
次回からは、
「ダ・ヴィンチの真実」・・・
天才レオナルド・ダ・ヴィンチ
について
お話していきます。
お楽しみに・・・