矢沢隆夫です。

民俗学者である柳田國男は、

「サダ・サタ」には、

“岬”の意味があり、

サルタヒコは、
岬などの境界を守る神である・・・

とし、
導祖神に通ずる経緯を探りました。

また、
民俗学者の
伊波普猷(いはふゆう)は、

「サルダとは琉球の古語で、
道案内を意味するサダルが
転化した言葉」

だとしています。

サルタヒコ・・・道案内・・・導祖神

は昔の琉球においても
認識されていたのです。

とっても興味深いですよね・・・

また、

サルタヒコは、

「光輝く神」

にされているとする
説もあり、
太陽神の性格をもつ
国津神ではないかとも
言われております。

調べれば調べるほど、
サルタヒコは、

正体不明の神

なのです。

ですが、
諸説を合わせると、

1)サルタヒコは、
  椿の木やホコなど、
  「邪気を払う呪物」と
  密接に繋がっている。

2)サルタヒコの大きな眼は、
  「邪視」ないし「辟邪」の
  力強さを示している。

3)サルタヒコが住んだとされる
  伊勢の狭長田(さなだ)には、
  「神稲田(さなだ)」の意味が
  あるらしい。

4)サルタヒコは、
  出雲の加賀で生まれたとされる
  サダ大神と同一の神である

という特性を
そなえているのです。

「サルタヒコの謎」・・・

次回より、
さらに
くわしく掘り下げて
お話していきます。

お楽しみに・・・