矢沢隆夫です。

ダ・ヴィンチの
生き方の特徴のひとつ・・・

彼は、

「常に旅する人」

でした。

彼は、
生涯を通じて
自分の家を持つことは
ありませんでした。

ヴェロッキオの
工房に入門して
間もなく、
フィレンツェに移住してきた
父の住まいに同居したことは
ありましたが、

工房を出て
独立してからは、
他家に
寄寓するなどして
仮住まいを
続けました。

ミラノ、マントヴァ、
ヴェネツィア、フィレンツェ・・・
そしてまた、ミラノ・・・

さらに、
パルマ、ボローニャ、

またまた
フィレンツェ、そして
ミラノ、ローマ・・・

と目まぐるしく
仮住まいを
変え続けたのです。

住まいを
変え続けながら、

壁画等の制作を
「仕事」として
こなしていきました。

そして
いつでも、
解剖学をベースとした
科学的研究は
怠りませんでした。

居場所を
変えながらも、

「人体の秘密」、
「生きていることの謎」
を解明すべく、

医学・・・解剖学を
ベースとした
科学的研究・探求を
続けたのでした。

すばらしいですよね。

それこそ、
今では、
人体の構造、機能については、
かなり
いろいろなことが
わかってきております。

が、

「なぜ、今の私たちの
 人体構成である必要があったのか・・・?」

「世代を引き継いで、生命活動を
 継続していくことの
 根本的意味はあるのか・・・?」

などは、今もって、
よくわからないままなのです・・・

居場所を
絶えず
変え続けた
ダ・ビンチですが、

どこに行こうとも、
常に
身近に置いていた
作品が三つあります。

それは、

「モナ・リザ」、

「聖アンナと聖母子」、

「洗礼者ヨハネ」

この三点は、
ダ・ヴィンチにより
何回も何回も
描き加えられております。

なぜ、
この三点に限り、
そうする必要があったのか・・・?

謎ですよね・・・

この三点は、
現在、
パリのルーヴル美術館にあります。

次回から
もう少し
くわしく
お話していきます。

お楽しみに・・・