矢沢隆夫です。

第60回日本神経学会学術大会(総会)が
2019年5月22日〜25日に、
大阪国際会議場で
開催されました。

私は、
5月24日(金)に行われた
シンポジウムに
どうしても
参加したかったため、
行ってきました。

そのシンポジウムとは・・・

「脳の可視化研究」

に関するものです。

人間の臓器の中で、
「可視化」
(目にみえる形で所見を表出すること)
しやすいものは
どこだと思いますか・・・?

二つあります。

意外に思われるかも
しれませんが、

可視化しやすい
臓器は、

「脳」と「肺」

なのです・・・

そして、
私の興味は、

もちろん、

「脳」

現在の
画像診断の主流は
MRI、
SPECT、
PET・・・

それらをもとに、
アミロイドなど
のイメージングが
確実にできて、

そしてそれを
「AI」が
解読、診断する・・・

夢の話を
しているわけではありません。

もうすでに
実現し始めていることなのです。

いずれ
そういう時代が
来るとは思っていましたが、

こんなに
すぐに
来るとは
思いませんでした。

これらが
日常化すると
どうなるか・・・?

どうなると
思いますか?

認知症は、
ガンと同様、

症状が現れる
15〜20年位前から
病気が
始まっています。

そして、
アミロイドなどのイメージング &
AI診断により、

「認知症の始まり」

を捉えることが
できるようになります。

そして
捉えた時点から
治療(予防とも言えます)
ができるのです。

すばらしいですよね・・・

課題もいくつか
あります。

その一つが、
「AIに何をどう学習させるか・・・」

つまり、

「AIへの教育」

です。

AIに下手なことを
教育すれば、

“へっぽこAI”

になります。

では、
“優秀なAIを作るには・・・”

そう、
「教育の質」が
問題になってきます。

・・・・

この分野、
ますます
目が離せなくなってきました。

ということで、
今回の学術大会・・・

私にとっては、
とっても
刺激的でした。