矢沢隆夫です。

2018年4月22日(日)に
佐渡トキマラソン2018が
佐渡で
開催されました。

私は、
昨年、トキマラソンに
ハーフマラソンで初出場。

今年は、
フルマラソンに
エントリーしました。

当日は、
すばらしい快晴。

気になるのは、
気温。

最高気温が20℃超えの
予想だったので、

“暑さ” → 脱水症、筋けいれん等

警戒する必要があります。

幸い、
さわやかな
“風”がかなり吹いていました。

新潟シティマラソンよりは、
かなり
こじんまりとしていて、
スタッフや、
エントリーしている
ランナーたちは、
とってもフレンドリー。

午前9時スタート。

市民マラソンは

「ゆっくり楽しんで走る!」

をモットーに、

7〜8km/時間
のペースで走り出しました。

快晴のもと、
山や海、
野鳥、
いろんな植物を
感じながら
走りました。

とっても
気持ちがいい・・・

暑さを
警戒しているためか、

マラソン大会の
規模の割には、

給水・補給食の内容、
救護関係のスタッフが
目立ちました。

昨年に続いて、
走っている時に、

一羽の「トキ」が
飛んでいました。

気持ちよさそう
飛びながら、

マラソン大会を
見守っている
ようにもみえました。

「今日はなんか、
いいことありそう・・・」

スタートしてから
2時間半位で、
折り返し地点の
佐渡市役所に到着。

市役所の
すぐうしろには、
佐渡総合病院が
あります。

20年前に、
大学病院、脳研で
仕事をしていた頃、

週一で、
佐渡総合病院に
出向していました。

走りながら、
佐渡総合病院で
仕事をしていた状況を
いろいろ
思い出しました。

ニヤニヤしながら
走っていたので、、
周囲からみると、

「あの人、この暑さで
イカれたんじゃないか・・・」

って思われたかもしれません。

その後、
「トキの森公園」を
走り、
「加茂湖」岸を
走ります。

この辺が
30km台のところで、
一番苦しい所。

苦しいはずなんですが、
予想していたより
苦しくない。

なぜ・・・?

体調が悪くないだけでなく、
佐渡のマイナスイオン、
加茂湖のマイナスイオン
の影響か・・・

と思いつつ、走る。

この辺から、
70歳台のおっちゃんと並走。

大阪から来た人らしく、

走りながら、
加茂湖の景観に
感動している様子。

「お兄さん、
ちょっと、ここで
写真撮ってくれへんか?」

お兄さん・・・?

周りを見渡すと、
「お兄さん」というのは、

私以外にいないので、

「わたし・・・ですか?」

「そうや、あんたや・・・
 あんた以外におらんやろ・・・」

しばし、走行をやめ、
写真を撮る。

「ええ風景やな・・・」

こっちは、

心の中で、

“いくら楽しむといっても、
こんなにくつろいで
ゆっくり写真撮ってる場合じゃないんだけど・・・”

と思いつつ、

「そうですよね。すばらしい眺めですよね・・・」

と相づちを打つ。

その後、
給水所でも、
このおっちゃん、
オレンジ、レモン、いちごなど
パクパク食べ、
給水所のスタッフと談笑、談笑、談笑・・・。

自分が
ランナーとして
参加していることを
忘れているかのような
のどかな会話・・・

こっちは、
だんだん、
気がもめてきましたが、

このおっちゃん、
全くおかまいなし・・・

でも
このおっちゃん、
走っているときには、
ゆっくりですが
ペースが落ちません。

30km台は、
一般的にきついので、

歩き出しているランナーも
少なくありません。

ですので、
おっちゃんと、
ゆっくりと並走しているはずなのに、

ばて気味のランナーを
次々と
抜いていきました。

気がつけば、
ゴール。

時間は6時間12分。

苦しいはずの
30km台を
割と
楽に走れたのは、

佐渡の自然、
加茂湖の環境、

そして、
なにより、
この「おっちゃん」の
“リズム”が、

影響していたように
思います。

景色を楽しみ、
写真を楽しみ、
給水所での食や会話を
楽しみ、
ついでに走っていた
ようにみえたおっちゃん・・・

「かっこいいなー・・・」

と思いました。

おっちゃんから、
大切なことを
教わったように
思います。

「一番大変なときにこそ、
あえて楽しむ・・・」

これ、
人生のコツかも・・・

走っている前半に
トキに遭遇したときに
感じた

「今日はなにか
いいことあるかも・・・」

って、もしかして、
おっちゃんとの出会い・・・!

来年の
トキマラソンで
また
あのおっちゃんに
会って、
一緒に
走りたいと
思いました。

ではまた・・・