矢沢隆夫です。
花粉症で起こる
反応には、
即時相と、
遅発相があり、
前回は、
即時相に
ついて
お話しました。
今日は遅発相に
ついてお話します。
花粉に触れた時に
すぐに起こる反応が
即時相でしたが、
遅発相は、
花粉抗原が
ないのに、
「鼻の奥に、
ピンポン玉が
あるみたいで、
ぼーっとして
仕事にならない」
状態です。
これは、
リンパ球系の
細胞や、
マスト細胞の
分泌する
炎症性の
化学伝達物質
によって起こると
考えられています。
花粉抗原に
触れていないのに、
慢性的に
鼻炎症状を
呈するもので、
重症の
花粉症患者に
認められます。
この
炎症性の
化学伝達物質が
繰り返し
分泌されると、
白血球の
一種である、
好塩基球と
好酸球が、
骨髄や血管から、
炎症の現場に
移動して、
さらなる炎症、
組織の障害を招き、
花粉症状は、
ますます
重症化
していくのです。
こうなると、
“花粉が飛んでないのに”、
花粉症状を
呈するのです。
時々、
“私の鼻炎症状は、花粉症の
時期にもみられるけど、
そうでない時期にもあるので、
これ、花粉症じゃないと思うの”
と言われる方々が
おられますが、
とんでもない
間違いです。
正しくは、
「花粉症状が
重くなり、
花粉が飛んでいる時期は
もちろんのこと、
花粉が飛んでない時期にも
遅発反応として、
花粉症状を呈するように
なっている。」
となります。
こんなふうにして
起こる
花粉症ですが、
すべての人が
発症する
わけではありません。
人によって発症の有無、
強弱があります。
どうしてか?
実は、
発症の
“背景”や、
“引き金”
が関わってきます。
続きは
次回にします。
ではまた・・・