前回は自分と敵(ガン)の評価が大事である話をしました。
今回はその続きです。
(3)分子標的情報とペプチド選定
(4)HLA
(3)については、当院では人工ペプチドを用います。最新の技術を用いて、シャープな情報としてのマルチタイプの
ぺプチドワクチン群を使い、ガンのもつ多様性にも対応可能となっております。
(4)については、あたりまえすぎるかもしれませんが、患者様のHLA(ヒト白血球抗原で、白血球の血液型と
いえるもの)に合わせたペプチドでなければならないから、当然やるべき評価検査です。
以上の4つの評価検査により、分子標的樹状細胞療法が可能になります。
次回は樹状細胞治療の投与法とプロトコールについてお話します。